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 |PowerEdgeサーバーのシステム管理ってどんな機能?



サーバーのハードウェア障害監視は皆さん実施していらっしゃいますよね。
どのハードウェアメーカも、ほとんど同じような監視機能を搭載していて、“あまり、違いはないのではないか?”と考えていませんでしょうか。
Dell EMCのPowerEdgeシリーズ(IAサーバー)では、サーバー本体を監視・管理するライフサイクルコントローラー搭載したiDRAC(アイドラックと呼んでいます。正式名称は、Integrated Dell Remote Access Controllerです)という機構と複数のサーバーをまとめて管理するOpenManage Essentialsという管理コンソールソフトウェアがあります。今回は、このサーバー本体を複数管理するためのOpenManage Essentialsについてご紹介します。
OpenManage Essentials起動時の画面は、以下のようなダッシュボード(図1)で表示されます。ちなみに、ソフトウェアは無償で提供されており、誰でもダウンロードして利用できます。
※Dell EMC OpenManage Essentials 2.3.0 ダウンロードページ
https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/Drivers/DriversDetails?driverId=5G6PK


図1:OpenManage Essentials Ver. 2.2のダッシュボード画面

このダッシュボードの画面はカスタマイズする事が可能で、お好みのステータスウィンドウを表示させることが出来ます。
これで、障害が発生しているサーバーは一目瞭然ですね。
監視対象として登録出来る機器はサーバーだけではなく、ストレージやネットワーク機器、PDU、UPS、クライアントなどのSNMPに対応した製品を含めることができます。
複数のプロトコル(SNMP、WS-Man、WMI、IPMI)にも対応しています。

※OpenManage Essentials サポートマトリックス 2.3
https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/Drivers/DriversDetails?driverId=5G6PK

1.便利な機能の一つとして、デバイスを検出した後に機器の属性を自動的に判断してデバイスタイプに振り分けてくれるものがあります。下記の例(図2)は、”モジュールシステム” デバイスタイプ配下のPowerEdge VRTX(バーテックスと呼びます)に分類され、VRTXに内蔵されているブレード型サーバーのiDRACから接続したデバイス情報です。搭載されているネットワークアダプタやハードディスクなどのパーツも確認できます。

図2:OpenManage Essentials Ver. 2.3のデバイス一覧画面

左側のデバイス一覧には、他にもWindowsやHyper Converged Infrastructureなどのデバイスタイプがあり、自動的に割り振られます。運用管理者の方が、グループを作成してこのデバイス一覧に追加することもできます。

デバイスタイプは以下のようなものが定義されています。
・Citrix XenServers
・クライアント
・クラスタ
・ハイパーコンバージドインフラストラクチャ
・KVM
・Microsoft 仮想化サーバー
・モジュラシステム
・ネットワークデバイス
・OpenManage Essentialsデバイス
・OOB 分類されていないデバイス
・電源デバイス
・PowerEdge C サーバー
・プリンタ
・RAC

2.ユニークな機能としては、サーバーのサービスタグナンバー(いわゆるシリアルナンバー)保守情報から保守が満了するX日前(例えば90日前)にアラート通知を行う事ができます。これは保証通知設定の画面(図3)で有効化できます。Dell EMCのPowerEdgeサーバーは、サービスタグナンバーで出荷時のハードウェア構成や保守開始日や満了日をウェブサイトで参照できるようになっていますので、この仕組みを利用した監視機能です。

図3:保証通知設定画面

3.管理者の方が、いつもこのOpenManage Essentialsダッシュボード画面をじっと見ているわけではありませんから、アラートが発生した時に電子メール通知(図4)やコマンド実行(図5)、他社製の管理コンソールへトラップ転送通知(図6)する便利な機能があります。

図4:アラート電子メール処置設定画面

図5:コマンドラインタスクの作成画面

図6:アラートトラップ転送設定画面

4.コマンドラインタスクを作成することにより、OpenManage Essentialsが動作している環境でコマンドを実行することやiDRACにはコマンドラインインターフェースも用意されており、リモートのサーバーでRACADMコマンド
(正式名称はRemote Access Controller Admin)を実行することができます。

※RACADMツール ダウンロードページ
https://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/drivers/driversdetails?driverId=N3GC9

いかがだったでしょうか。この他にもハードウェアを設定するためのテンプレートを利用した導入支援機能やレポート機能があります。障害監視だけではなく、ライフサイクルを支援する機能を利用してTCO削減にシステム管理ツールを役立て頂きたいと思います。

~PartnerSEつぶやきブログ~
パートナーセールスエンジニア 山田 尚敏


 

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