デル eカタログサイト | デル・テクノロジーズ製品 販売支援サイト
情報ガイドステーションメニュー
 |  Dell Technologies APEX カスタムソリューションの「FOD」がアツい!?






前回の紹介はAPEXの全容を極力分かりやすくユルめにお伝えしましたが、ある程度のご理解は得られたでしょうか?で、あれば幸いですが、「まだ分からんぞ」と言う方はぜひ担当や関係者にご意見をお伝えください。色々な視点のご意見を参考にしたいのでご協力宜しくお願いします!さて、今回は前回ご紹介したカスタムソリューションの中から、国内でも実績が増えつつある「Flex On Demand」略して「FOD」についてご紹介したいと思います。



目次


・FODのコンセプト
・気になる課金のルールは?
・よくあるご質問





・FODのコンセプト




APEX Flex On Demandのキャッチコピーには「Pay-per-use flexible consumption model for all Dell Technologies infrastructre」とあります。ハイ、これで意味が分かっていたらこの記事は読まれていないと思うので解説します。


最近ハヤりの課金体系


まず、「Pay-per-Use Flexible consumption model」とありますが、これが1つめの大きな柱と言うかサービスの中核を示しています。「Pay-per-Use」はつまり「使った分だけ支払う」と言う意味でご理解頂ければOKかと思います。概要でもお伝えしている通り、利用が少なければ少ない課金、ビジネス的な繁忙期でシステム稼働が増えたらその分だけ追加費用を頂く、と言うことができます。全然使わなくても一定ラインの利用料は発生しますが、一般的にシステムリソースを考える際の「ピーク値」の全額を払わなくて済むので、システムを買い切るこすとよりもかなりリーズナブルになるケースが多いはずです。




「カスタム」は支払いのこと“だけ”じゃない!


キャッチコピー後半にある「for all Dell Technologies infrastructre」とありますが、一見何も気にならないかと思いますが、個人的にはここにも注目して欲しいところがあります。それは「all」とあることです。「all」で「Dell Technologies Infrastracture」を提供できると言うことを示している部分なのです!つまり、「デルのポートフォリオって広過ぎて困るんだけど。。。」とか言われてしまうぐらい幅広い製品群の中から好きなものを選べる自由度がカスタムサービスの「売り」の1つになるのです!!もちろん全製品ということではないのですが、FODで提供可能な製品群をリストアップしてある資料を見つけましたので、以下にご紹介します。




如何でしょうか?主要なプロダクトはもちろん、それらを支えるデータ保護やネットワークなども対象に含まれています。普通じゃん?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、ここでこの幅広いポートフォリオの具体的な活用方法を1つご紹介したいと思います。
上記のように、ほとんどの製品が対象となりますので、現在皆さんで進められているシステム案件を基本的にはそのままFODでの支払いへシフトすることも可能である、と言えるわけです。これも「カスタム」と言われる所以の1つと思います。お客様から「この提案、買い切りじゃなくて最近トレンドの従量課金にできないの?」と言われたら、答えは「もちろん対応可能です!!」となるわけです。費用算出などの別途対処しなければならないことはありますので、必要に応じてFODでの支払いの可能性については弊社担当者へご相談下さい。







・気になる課金のルールは?


では、前述の課金するタイミングについてご紹介したいと思います。課金の対象となるのは、各ソリューションごとにルールが異なります。サーバ系とストレージ系で同じ課金体系にできるワケ無いことはご理解頂けると思うのですが、具体的に?となるとあまり説明している資料が公開されていないので以下にご紹介したいと思います。




上記のように、利用する製品のカテゴリごとに課金対象となる要素が異なります。利用するシステムがサーバであれば基本的にはCPUの稼働率が測定対象となります。1時間あたり利用状況を数回測定し、使用率が5%以上であった場合は「CPU Active Node Hour」として課金対象とみなされます。2CPU以上の構成の場合は全てのCPUの平均となります。また、仮想環境(vSphere)で使用される場合はConsumed RAMでの計測・課金も可能になります。コンバージドインフラやHCIの場合は2つの要素で測定しています。

例えばPowerEdgeを10台利用されているお客様の例で考えると以下のようになります。基本契約が70%=5,040時間であるこのケースの場合、超過した分は720時間となるのでこの部分が従量課金として支払いに追加されることになります。




CPUが5%と言うことは基本的に停止している状態に近いと思いますので、実際には利用していないのであればそのアプリケーションは停止する、もしくはサーバ自体の電源を停止するなど、リソース制御などの仕組みがあるとこう言った課金の仕組みを十分に活かせると思います。また、vSphereを利用した仮想環境であれば、vSphere側のリソース制御(Distributed Power Management (DPM))を活用するなどすると、さらに効率的な運用ができるものと思います。







・よくあるご質問


FODはAPEXとして提供しているサービスの中でも活用しやすいサービスとして、最近本当にお問合せが増えています。ありがとうございます!そこで私たちがよく受けるご質問をいくつかご紹介したいと思います。


利用状況を計測する方法はどうするの?


こちらは当然のご質問ですね。計測するための仮想マシン(UCC Edgeと呼ばれるVMware OVA)を展開して頂き、その仮想マシンが定期的に計測し、その結果を弊社のリモートサポートソリューションであるセキュアリモートサポートやセキュアコネクトゲートウェイへ引き渡し、そこからインターネット経由で弊社へ通知する仕組みを採用しています。概要イメージ図がクイックリファレンスにあったので以下に貼り付けておきます。




詳しくはドキュメントをご覧ください。


え?じゃぁインターネット接続必須?


はい、その通りです。インターネット接続が前提のソリューションとなります。どうしてもインターネットへの接続ができないけど、FODを採用したい、と言う方は担当者へご相談下さい。


じゃぁ、利用する通信ポートは?


こちらはOverview&Requirementsガイドに情報がありましたので、こちらも以下に貼り付けておきます。図は機器とUCC Edge間の通信要件です。




次にUCC Edgeとセキュアリモートサポート/セキュアコネクトゲートウェイ間の通信要件です。




詳しくはドキュメントをご覧ください。

セキュアリモートサポート/セキュアコネクトゲートウェイからインターネット側への通信については外部方向に TCP Port 443 及び 8443の通信が必要になります。(Outboundのみ)詳しくはポリシーガイドをご覧ください。


UCC Edge関連のドキュメントはどこにある?


上記のドキュメントもバージョンが変われば諸々変更される可能性がありますので、最新情報はサポートサイトのUCC Edgeのプロダクトページ(https://www.dell.com/support/home/ja-jp/product-support/product/ucc-edge/docs)をご参照ください。


FODの導入サービスは?


通常の製品導入と同じく、ProDeployやProDeploy Plusサービスを活用して下さい。パートナー様自身でシステムの導入作業を検討される場合は、担当者へご相談下さいUCC Edgeの導入はお客様(もしくはパートナー様)で行なって頂くことが前提となります。


FODのサポートサービスは?


通常の製品と同じく、ProSupportやProSupport Plusを活用して下さい。事前に担当者およびパートナーアライアンスチームへご相談下さい。
また、UCC Edgeのバージョンアップはお客様(もしくはパートナー様)で行なって頂くことが前提となります。そのほか、UCC Edgeに関するトラブルについては通常窓口ではなく、専用の窓口へお問い合わせ頂きます。


運用中に想定していた以上のリソースが必要になったら?


既存契約への追加(増設)が可能です。状況などにも依存している課題になりますので、都度担当者にご相談下さい。


契約期間が切れるタイミングで引き続き利用したい場合のリプレースプランはある?


既存契約から次の契約(新規契約)へのリプレース期間中の二重払いの回避プランが用意されています。詳しくは担当者へご相談下さい。


如何でしたでしょうか?ビジネス繁忙期、バッチ処理などを想定とした「Maxリソースを前提とした構成」を安全面で採用したいと思いつつも、それだと過剰なコストになることに悩んでいる、、、と言う方にはうってつけのソリューションだと思います。そう言った課題をお抱えのアナタ!そこのアナタです、ぜひご相談下さい!!


パートナーセールスエンジニア 石塚 智規




 

タグ: , , , ,