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 | 実証!Intel® PAC(インテル® Arria® 10)#3

   
       
   
       





皆様、お久しぶりでございます。 気温と湿度で寝苦しゅうございます!
再び予想よりも早い再開に筆者の有能さが垣間見えますね! VIVA!書き溜め!
#1ではIntel PAC開封の儀を、#2ではIntel Acceleration StackとFPGA driverのインストールをお届けしました。
そして、#3ではFPGA driverの続きとしてBMC Firmwareのアップデートについてお届けします!
実況は組み込み開発にも強い弊社パートナー富士ソフト株式会社さんのサーバルームより、筆者がお送り致します。


BMC Firmwareのアップデート

Intel Acceleration Stack 1.2からはPCIe経由でBMC Firmwareのアップデートが可能になったようですが、Intel Acceleration Stack 1.2付属のBMC Firmwareにアップデートするためには、パソコンとIntel PACをMicro USBケーブルで接続してBittWorks Toolを使って書き換えるという、いかにもFPGAボードな手段が必要になります(とFSI組み込みエンジニアが言ってました)。

ん? #1でIntel PACの美しい外観を掲載しましたが、USBポートなんてあった???


・・・ありました(図12)。


(図12) Intel PACのUSBポート ※#1(図8)の写真を反対側から撮影


USBケーブルをIntel PACに接続してサーバーに戻します(図13)。
はい、電源落として引っこ抜いて(図12)(図13)を撮影しました。。。


(図13) USBケーブルを接続したIntel PAC


物理的な準備が完了して、いざ!Firmwareアップデート!


・・・BittWorks Toolってどこ?

Quick Start Guideでは sudo yum install bw2tk-lite-2018.6.el7.x86_64.rpm でインストールすることになってるけど、epelリポジトリにも無いしIntel Acceleration Stackでインストールされた形跡もない・・・ 途方に暮れ(これ幸いと)一服しにいく筆者




気分転換から戻ると、あれ?作業進んでる??
急いで確認したところ、FSI組み込みエンジニアの方が解決してくれました!
「Intel PACサイトにBitWareへのリンクがあって、そこでIDを取得する必要がありますね」
登録フォーム必要事項を入力し、申請をするとメールで申請書が送られてくるので、そちらにも必要事項を記載して返信し、IDがアクティブになるまで待つ必要がありました。


BittWare Developer Site (https://developer.bittware.com/) にログインし、最新のBMC Firmware、BittWorks II Toolkit-Lite、Bootloaderがを無事入手!(図14)

ねんがん の つーる と ふぁいる を てにいれたぞ


(図14) BitWare Developer Site


インテル®FPGAダウンロード・ケーブルII用ドライバーのインストールを行い、udevサーバーの再起動を行います。

  $ systemctl restart systemd-udevd

Intel® Quartus® Prime Pro Editionを起動し、Hardware SettingsのCurrently Selected HardwareでIntel FPGA Download Cable II.を選択、Firmwareアップデートコマンドを実行!

  $ ./setup_fim_and_bmc.sh -b D8 -d 0 -f 0 -p $OPAE_PLATFORM_ROOT

いくつかの処理の後でプログレスバーが表示され、無事にComplete!!

 0%               100% Programming 0x39000 bytes…
 [>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>]  Success
 0x39000 bytes written into 0x40000 bytes memory (89.06%).
 
 Part 1 download complete
 Power cycle the server
 Rerun script to complete the upgrade

無邪気に喜ぶ筆者の横で、FSI組み込みエンジニアが険しい顔でログを見ていました。。。


・・・・エラーが出てる!!

 ERROR Item not found: could not re-open device 0

BittWareのツールで確認すると、確かにデバイスが・・・みえ・・・な・・・・い・・・・

 $ bwconfig –list
 ————————————————————————————————————————-
 Name      Number ID   Location          Status
 ————————————————————————————————————————-
 (unknown)   0        Local USB Device      Installed (New)
 (unknown)   1        Local USB Device      Installed (New)
 (unknown)   2        Local USB Device      Installed (New)
 (unknown)   3        Local USB Device      Installed (New)
 (unknown)   4        Local USB Device      Installed (New)
 (unknown)   5        Local USB Device      Installed (New)

しかし、fpgainfoを実行すると今度はBMC Firmwareのバージョンも表示されましたので、Firmwareは無事に書き換わったようです。

 $ sudo fpgainfo fme
 
 Board Management Controller, microcontroller FW version 26889
 Last Power Down Cause: POK_CORE
 Last Reset Cause: None
 //****** FME ******//
 Object Id            : 0xED00000
 PCIe s:b:d:f            : 0000:D8:00:0
 Device Id            : 0x09C4
 Socket Id            : 0x00
 Ports Num             : 01
 Bitstream Id            : 0x123000200000185
 Bitstream Version          : 0x55F100030201
 Pr Interface Id          : 69528db6-eb31-577a-8c36-68f9faa081f6


BittWareツールでデバイスが見えない問題は残ってしまいましたが、Acceleration Stack側ではバージョン表示の問題が解決されたので、今回はここまでとします。

次回以降はいよいよサーバーからIntel PACを動かし、パフォーマンスの検証を行います!
じゃあねっ!


パートナーセールスエンジニア  中西 祐輔


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実証!Intel® PAC(インテル® Arria® 10)#1
実証!Intel® PAC(インテル® Arria® 10)#2
実証!Intel® PAC(インテル® Arria® 10)#3
実証!Intel® PAC(インテル® Arria® 10)#4



   
       
   
       

 

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