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 | VxRail v4.7(新ソフトウェアバージョン)リリース



ついにVxRailがvSphere 6.7 をサポートしました。え?今更??と思うかも知れませんが、安定バージョンと言われるアップデートリリース(U1)を待って対応を予定していたのです。(ほかのHCI製品もそんな感じものが多いですね)
vSphere 6.7の新機能のご紹介はVMwareな方々にお譲りして、ここではVxRail v4.7として新実装された機能、エンハンスされた機能をご紹介します。


Dell EMC SmartFabric Services(SFS)

HCIの導入で切っても切り離せないのはネットワークの構成です。ご存知の方も多いかと思いますが、HCIは基本的に10GbE以上のネットワークが必要です。(VxRailではエントリー向けの1GbE対応モデルもあります)このネットワークには必須要件が幾つかあり、その設定を満たしていないと導入・運用ができません。さっさと導入したい、あまりネットワークに明るくない方にとっては少々面倒なお話しです。
この面倒な話をスマート化するのがDell EMC SmartFabric Services(SFS)です。名前だけ聞いてしまうと「ハテナ?」と思うかも知れませんが、内容は至ってシンプルです。必要なものはVxRailとDell EMCが提供するネットワークスイッチ「Open Networkスイッチ(Zシリーズ、Sシリーズ)」にエンタープライズネットワークOSの「OS10」を導入しておくことだけです。これでOpen NetworkスイッチのVxRail向け構成をVxRailのセットアップウィザード内で実行し、VxRailの導入と同時にネットワークの導入も行う!と言う機能を実装しました! これで上記のようなお客様もスムーズに導入することができるようになります。例えばVxRailで使うVLANを設定したり、スイッチ間リンク(ISL)を設定したりすることができます。
また、SFS自体の構想はその先も見据えているようで、プライベートクラウド基盤やHCI(VxRailなど)とOpen Networkスイッチの管理を一元化しようとしているようです。ノード増設や物理ネットワーク層の変更などをサーバとネットワーク合わせて管理できるようになったら楽なのは間違いありませんよね!?




スタンダードライセンス環境でのローリングアップデートサポート

VxRailのアップデート作業は1台ずつアップデートすることで、ダウンタイム無しにアップデートを行うことができます。このアップデート作業の中では該当ノードのESXiをメンテナンスモードに移行し、そのESXiのうえで稼働しているゲストOSを別のノードへvMotionする機能が利用されています。これはvSphereのEnterprise Plusライセンスに含まれているDRS機能が必要です。Standardライセンスを利用されているユーザ様の場合は、アップデートされるESXi上のゲストOSを都度手動でvMotionさせる必要があったので、ノード数/ゲストOS数が多いと意外と面倒な作業になることがありました。
今回のv4.7以降へのアップデートではその手間を解消するために、Standardライセンスのユーザ様でも自動的なローリングアップデートを利用できるようになりました!もちろん、従来通りにマニュアル移動することも選択可能です。アップデートのためだけにEnterprise Plusを買わなくても同等の操作感になったということになります!!


管理セグメントの分離

VxRailでは、ESXiやvCenterそしてVxRailアプライアンスの管理ゲストOSであるVxRail Managerは同一セグメント上に存在しなければなりません。(それ以外のHCI製品でも同様の制限があります)しかしながら、導入作業時や拡張時には自動的にノードを検出する必要があるため、IP v6 Multicastが必須要件になっています。ネットワーク運用的に管理セグメント上にIP v6 Multicastを流したくないと言うお客様はいらっしゃると思います。実際に私のお客様からも何度か「その要件は困る」と言われたことがありました。
今回リリースされたv4.7では以下のようにIP v6 Multicastが必要なのはVxRail ManagerとESXi間だけに限定することが可能になりました。ネットワークセキュリティがシビアなお客様にも導入いただけるようになりました。




パートナーセールスエンジニア
石塚 智規

 

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