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| vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN” ~作り方(その3:仕上げ編)~ | |
コミュニティブログで大人気だった2ノードvSANブログが復活!! |
■目次・ はじめに・ 2ノードvSANの構築方法(続き) ・ ナベさんのつぶやき ■はじめに本記事は、SB C&S株式会社と共に執筆した過去記事となり、元掲載サイトの閉鎖に基づき情報ガイドステーションへの再掲載となります。その為、以前と体裁は異なりますが記載内容に変更はありません。 こんにちは、SB C&S株式会社 稲葉です。 最近話題の「2ノードvSAN」。名前だけが先行していて、どのような構成でどのように構築できるのか、どの程度の耐障害性を得られるのか、よくわからず導入に踏み切れていない方が多いのではないでしょうか。 そこで、わたしたちはデルさまと共同で実際に2ノードvSANを構築し、さまざまな実験をしてみました。 その結果を、8回のシリーズブログにまとめ、詳しく解説していきます。 5回目では、引き続き2ノードvSANの作り方についてご紹介します。 以前の手順を確認したい場合は最下部にある「Back Number」から該当のページに移動してください。 ■2ノードvSANの構築方法(続き)8) vSANの有効化□:設定対象 準備が整ったらいよいよvSANを有効化します。 vSphere Web ClientよりvSANの設定画面より、[構成]をクリックします。 「2ホストのVirtual SANクラスタの構成」を選択し次に進みます。 (ディスクの追加方法は自動/手動どちらでも問題ありませんが、今回は手動を選択します。) 作成したvSAN用のネットワーク(10Gb)が検出されたら次へ進みます。 赤枠内を“ホスト”に設定すると、ESXiホストごとにキャッシュとキャパシティが設定できます。 キャッシュとキャパシティを設定し、次へ進みます。 監視ホスト(Witness)を選択し次へ進みます。 監視ホスト(Witness)のキャッシュとキャパシティを選択し次へ進みます。 <補足> この画面を見るとWitnessにもフラッシュ(SSD)が必要なのでは?と疑問を持たれるかもしれません。 実際は仮想的にフラッシュの領域と見せているだけで、フラッシュが必要になるわけではありません。 最後に設定のサマリが表示され、「完了」をクリックするとvSANの構築が開始します。 構築処理が完了すると「Virtual SANがオンになっています」と表示されます。 データストアに「vsanDatastore」が作成され、仮想マシンの作成ができるようになります。 9) vSANの健全性チェック □:設定対象 vSANを有効化後に手動による追加の設定と各ステータスに問題がないかを確認します。 ①パフォーマンスサービスの有効化 vSANの設定画面より”パフォーマンスサービス”の「編集」をクリックします。 パフォーマンスサービスの設定編集画面よりストレージポリシーを設定します。 設定後にvSANが正常に構築されていると「健全」が表示されます。 ②健全性の確認 「Virtual SAN」の監視画面にて「健全性」の結果が全て「パス」であることを確認します。 <補足> vSAN有効化直後は「警告」や「失敗」が表示される場合があります。 健全性のサービスはデフォルト60分間隔でチェック処理が走り、「警告」や「失敗」が解消することがあります。 60分も待ちたくない場合は、健全性とパフォーマンスの設定からチェックの間隔を最小の15分に変更することで、待ち時間を減らすことができます。 データストアに「vsanDatastore」が作成され、健全性のステータスが全て「パス」であればvSANの構築は完了です。 2ノードvSANの構築では、通常のvSANには登場しない「Witnessの配置」や「Witnessネットワークの設定」が必要になりますが、手順をきちんとおさえれば迷うことはありません。本ブログを参考に、ぜひ2ノードvSANにチャレンジしてみてください。 今回の記事はvSAN6.5をベースとなりますが、vSAN6.6でも、同じ手順で2ノードvSANを構築できることを確認しております。 第6回では、今回構築した2ノードvSANの環境を使って、実際の運用環境で発生が想定される障害実験を行いましたので、その内容をご紹介いたします。 ■ナベさんのつぶやきみなさま、こんにちは。デル・テクノロジーズの川奈部です。実際の画面入りでの解説だったので、これまで「?」だったところがクリアになったのではないでしょうか? 2ノード vSANの構築におけるポイントのまとめです。 “vSANを構成するノード”へのRAID設定の変更 “管理用ノード”へのWitnessとvCenterの展開・配置 “Witness”への専用のライセンス適用 “vSANを構成するノード”へのWitnessネットワークの設定 ここまでの解説の内容をよく見ながら、今自分がどの機器や仮想マシンに対して設定をしているのか、そこを間違えないように操作すれば、2ノードvSANの設定は難しくありません。 ハードウェア周りの設定もiDRACから簡単に設定ができることもお分かりいただけたかと思います。 いくら2ノードvSANの設定が簡単だとしても、「さぁ設定するか!」と意気込む前に、仮想化環境の設計は忘れないようにしてくださいね。 次回は私も触るまで一番気になっていた耐障害性というテーマになります。 乞うご期待ください! ======Back Number====== (1) 第1回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~概要~ (2) 第2回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~ライセンス~ (3) 第3回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その1:構成編)~ (4) 第4回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その2:Witness編)~ (5) 第5回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その3:仕上げ編)~ (6) 第6回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~障害検証~ (7) 第7回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~トラブルシューティング~ (8) 第8回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~まとめ~ 関連記事はこちらVxRail攻略Wiki |
タグ: HCI, VMware, vSAN, ハイパーコンバージド