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 |  噂のAzure Stack HCI検証してみた!(後編)






みなさまこんにちは。
日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)の山﨑と申します。

前回の記事では、前編にて「Azure Stack HCI OSのインストール、ネットワークの設定」などをご紹介いたしました。
今回の後編では「Azure Stack HCI のクラスタリング構成、記憶域作成」をご紹介させていただきます。

前編をご覧いただいていない方は、是非前編からご覧ください。
噂のAzure Stack HCI検証してみた!(前編)

Azure Stack HCI OS検証


(前編)←前回
  1. Azure Stack HCI OSのインストール
  2. Windows Admin Center(WAC)からのクラスター作成
  3. Azure Stack HCIクラスターの展開
  4. STEP1:はじめに
    STEP2:ネットワークの設定

(後編)←今回
  1. Azure Stack HCIクラスターの展開
  2. STEP3:クラスタリングの構成
    STEP4:記憶域の構成
  3. 良かった点
  4. 良くなかった点
  5. まとめ


早速ですが前回の続きからご紹介させていただきます。


1.Azure Stack HCIの構築(後編)

■Azure Stack HCI OSのインストール(続き)


STEP3 クラスタリングの構成 クラスター検証のため「検証」をクリックします。


完了まで待機します。


問題ないことを確認出来たら、「次へ」をクリックします。
※失敗や警告がある場合は、「レポートをダウンロードします」をクリックし、内容を確認して、対処後に「もう一度検証します」をクリックします。


クラスター名とクラスターIPアドレスを入力します。


「詳細」のプルダウンをクリックし、各項目の設定を実施し、「クラスターの作成」をクリックします。


クラスターが正常に作成されたことを確認して、「次のステージ:記憶域」をクリックしSTEP4へ進みます。
※今回の検証では1分ほどで作成が完了しました。



STEP4 記憶域の構成 新規導入であればディスクは空のため不要となります。今回は、検証機を使用しておりデータが含まれていた為、データ削除のために「ドライブを消去する」をクリックします。


確認画面が表示されるので、「ドライブを消去する」をクリックします。


すべてのドライブが正常に消去されたことのメッセージを確認して、「次へ」をクリックします。


各ノードを展開して、ドライブ数及びドライブの種類が正しいことを確認して、「次へ」をクリックします。
※検証機ではSSD4本構成であることが確認できます。


ストレージ検証が開始しますので完了まで待機します。


検証結果を確認して、「次へ」をクリックします。


記憶域スペースダイレクトの作成を行うため、「有効にする」をクリックします。


S2Dが有効になるまで待機します。


正常に記憶域スペースダイレクト有効化されたことが確認できます。
「次のステージ:SDN」をクリックしSTEP5へ進みます。

※検証環境では2分かからずに完了しました。
※従来ではコマンドで実施していた手順のため、簡単になったと思います。


STEP5 SDNの構成 SDN(Software Defined Network)が必要な場合は本フェーズで設定を行います。
本検証では「スキップ」をクリックしました。


SDNの構成がなければ、これでAzure Stack HCIクラスター構築が完了です。
「接続一覧に移動します」をクリックします。
※完了していることは、大事なことなので二回書いてくれています。


WAC上にaxcluster.ash.localという名称のクラスターが存在していることが確認できます。


axcluster.ash.localのクラスターは2ノードのサーバーで構成されていることが確認できます。


以上の通り、Azure Stack HCIクラスター構築については、画面に従って簡単に実施することができました。
※本記事では紹介しませんが、Azure Stack HCIはAzureへの登録が必須のため、別途WACからAzure登録処理が必要となります。



2.良かった点

WACからAzure Stack HCIクラスターの展開で、以下を一連の流れで対応可能であることが非常に楽だと思います。
  • ・ドメイン参加
  • ・役割・機能のインストール
  • ・更新プログラムのインストール
  • ・ネットワークアダプターの設定
  • ・仮想スイッチの作成
  • ・クラスター作成から記憶域スペースダイレクトの設定



3.良くなかった点

ファームウェア・ドライバーが正常に取得できない

RDMAの構成でRoCEv2のみしか選択できず、Qlogicネットワークアダプターの場合、iWARP推奨であるが選べない

WACからノード増設する際は、事前に既存ノードの設定に合わせとかないといけない
(新規クラスター構築時と同じようにWAC上で全て作ってくれない



4.まとめ

WACからAzure Stack HCIの展開でドメイン参加から役割・機能のインストール、更新プログラム適用、 仮想スイッチ作成等が一括で行えるため、導入期間を短縮できると思います。導入ハードルも下がったと思います。

しかしながら、WACとOMIWACとの連携がまだ不十分なところがあり、ファームウェア・ドライバーアップデートができないことや、 WACからボリュームを作成する際は双方向ミラー/3方向ミラーしか作成できないため、一部の内容ではコマンド利用が必要なので、 設定/確認コマンドを事前に調べる必要があります。コマンド嫌いの方にはまだハードルがあると思いますので、改善ポイントがまだまだあると思います。

本検証時点では不具合や制限がありますが、今後のアップデートで改善される期待しております。



弊社日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)は、デル製品ポートフォリオを幅広く対応しておりますが、その中でも、最近では、Azure Stack HCIの導入実績も増えております。 またMicrosoft Azureの導入実績も多いため、Microsoft Azureとのハイブリッドなどご検討されているようでしたら、是非JBSにご相談下さい。最適なご提案をさせて頂きます。

ご検討/ご興味ございましたら、こちらよりごお問い合わせ下さい。
PROD-SALES@jbs.com

今回のAzure Stack HCI のブログの他に、こちらのブログもございます。
是非ご覧ください!

噂のPowerStore 検証してみた!
https://japancatalog.dell.com/c/isg_blog_powerstore_jbs/





 

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