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最小構成からまずは構築してみたよ!Tanzu Basic!(準備編) |
西日本を中心に活動しているセールスエンジニアの片山倫哉(かたやまともや)です。 猫ブログ第二弾!ということで今回も記事内で関西弁が出てしまうかもしれませんが、猫に理解してもらうべく、Tanzu Basicの内容をご紹介していきます。 今回はナント “実際に構築していく内容(準備)” をご紹介します。 私も含め、インフラエンジニアが vSphere with Tanzu を構築するには、 大きな 精神的な壁 があるのではないかと思っています。 ※実は私もそうでした(汗 多くの人が持っていた(と仮定)精神的な壁をちょっとでも取っ払うことができればとおもい、今回は実際に最小構成で構築した内容をスクリーンショット付きでご紹介しようと思います。 今回は事前準備の部分のご紹介を順番にしますので、ぜひ参考にしてほしいです! ■目次・ vSphere with Tanzu Basic の最小要件・ 最小構成からみる用語の解説 ・ ネットワーク構成がとにかく重要! ・ 事前準備(HA Proxyをデプロイ) ◆vSphere with Tanzu Basic の最小要件◆構築に着手する前に、vDS(分散仮想スイッチ)を利用して構築するための最小要件を調べました。 VMwareの公式ドキュメントからパッと見てわかる表を作ってみました。 ※今回はvDSの解説は省略します。【vSphere with Tanzu Quick Start Guide】 VMwareの参考ドキュメントはこちら https://core.vmware.com/resource/vsphere-tanzu-quick-start-guide#section1 ◆今回の環境◆猫にもわかるためには、最小構成というところが何より重要ですので、台数も上記の通りESXi×3台、vCenter×1としています。 Control Plane VM は構成時にデプロイされるので、そのときにご説明します。【バージョン情報】 vSphere 7 Update 1 -vCenter Server 7 Update 1a -ESXi 7.0 Update 1 -HA Proxy v0.1.8 ◆最小構成からみる用語の説明◆vDS を使ったTanzu Basicを構築する前にまずは全体像を把握することが重要なので、VMware公式ドキュメントの図がこちらです。 私が作成した環境もこの構成に合わせています。(わかりやすいことが最重要だから!)さぁ、ここで問題となるのが猫にはTanzuの専門用語がわからないので用語解説だよ! ✔ VDS:分散仮想スイッチ 複数のESXiホストにまたがって作成する仮想スイッチの1つでvCenter Serverで管理します ✔ HA Proxy DeveloperがTanzu環境にアプリケーションをデプロイする際にアクセスする窓口を提供しつつ、 ネットワークの負荷分散(ロードバランサ)の役割がある ✔ Supervisor Cluster/SC Control Plane VM これまでのvSphere ClusterをKubernetes基盤として使えるよう機能拡張したものがSupervisor Clusterです。 それぞれのESXiホスト上に1台づつSC Control Plane VM という仮想マシンが稼働します。 ESXi 3台なのでSC Control Plane VM も3台というわけです。 ✔ TKG Cluster Tanzu Kubernetes Grid というKubernetesのディストリビューションを使っているのでTKG Cluster という名前になっています。 図には載っていませんが、この配下にKubernetesコンポーネントであるMaster NodeやWorker Nodeが存在しています ◆ネットワーク構成がとにかく重要!◆vSphere with Tanzu は、事前にどのようなネットワーク構成にするかを考えてから構成すると失敗&トラブルが激減します。 裏を返すとネットワーク構成をきちんと考えておくと失敗することはほぼ無いと思っていいかもしれません。 失敗したくないから私は図を作ってから構成をしました! 赤字 の部分が構成で必要な最低限のIP Address ですので、是非参考にしてみてください。【片山が環境準備に手こずったところ】 下図の右上に青いルーティングを示すアイコンがありますが、つまりこれは “ワークロードネットワーク” と “管理ネットワーク” がルーティングされ、疎通できるようにすることを意味しています。 ここに記載する2つのネットワークは互いに疎通できないといけない というのが要件になっています。 遠隔地にある機材で検証していた私には高いハードルがありました…。 この疎通ができないと構成が失敗するので注意ください! また、インターネット環境が整っている前提で今回のお話を進めていきます。 ◆事前準備(HA Proxyをデプロイ)◆さぁ、、、まだ準備が必要です、頑張りましょう! 構成を始める前に “HA Proxy”を構成しておかなければなりません。 HA Proxyは仮想マシンテンプレートとして提供されているのですが、MyVMwareからOVAで提供されていると思いきや、GitHubで提供されていますのでご注意を! 【HA ProxyのダウンロードURL】 https://github.com/haproxytech/vmware-haproxy現時点のバージョンは、v0.1.10となっています。ダウンロードしましょう。 ※スクリーンショットではv0.1.8になっていますがv0.1.10でも同じです。 インポートしたあとは、仮想マシンテンプレートからHA Proxy VM をデプロイします。 ワークロード管理を有効化するときに必要となる情報として、HA Proxy が持つ証明書の情報が必要になってくるので、ここでメモをしておきます。(メモ帳などに貼り付けて保存) cat /etc/haproxy/ca.crt で開いた内容をコピーしてメモ帳などに貼り付けておきます。(あとで使います) ◆今回はここまで!◆まさかの最後コピーだけして次回という、、、下準備の紹介だけで終わってしまいましたが(;´∀`)次回は “実際に構成” をしていく内容になります。 すこし次回の内容の頭出しをすると、、、、! vSphere Clientにログインし、上部の[メニュー]からワークロード管理をクリックして [ワークロード管理] から構成していきます。 次の記事も猫でもわかるように書きますので、是非見ていただければと思います! デル・テクノロジーズ パートナーセールスエンジニア VMware vExpert 片山 倫哉(かたやま ともや) 2021/01/18 バックナンバーはこちら~猫でもわかるvSphere with Tanzu ブログ~ ぶっちゃけよくわからないよね?ポイントを絞ってご紹介!~猫でもわかるvSphere with Tanzu ブログ~ 最小構成からまずは構築してみたよ!Tanzu Basic!(準備編) |
タグ: Tanzu, VCF, VMware, VMware Cloud Foundation, コンテナ