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      – PowerStore 3.0の登場 ハイレベルの概要③






前回の記事はこちら → Dell Technologies World 2022 – PowerStore 3.0の登場 ハイレベルの概要②


PowerStoreOS 3.0のデータモビリティオプション




次のトピックは、データのモビリティと保護です。このエンハンスメントは、より高度な要件を持つお客様からいただいた要望をもとに行われました。上図の「New」が付いていないものは、このリリース以前でのPowerStoreレプリケーションとインポートの機能です。従来までは、レガシーなプラットフォームからブロック データを簡単に移行するためのネイティブ ツール(PowerStore Import機能)に加え、ネイティブなブロック レプリケーション、そしてメトロ ディスタンス間のレプリケーションを実現するメトロ ノード ソリューションが用意されていました。

このたびのPowerStoreOS 3.0では、状況が一変します。

以下は、新しいインポート機能です。

ブロック
PowerStoreのネイティブインポート機能は、VMAXオールフラッシュとNetAppをサポートするようになりました。このツールによるデータのインポートは非常に簡単で、数回クリックするだけです。新しいボリュームを作成し、データを移動し、すべてのホスト マッピングを維持するというプロセス全体を自動化します。

また、ブロック インポートのトランスポート メカニズムとしてファイバー チャネルを使用できるようになりました。PowerStore Importは、FCおよびiSCSIでの移行をサポートしています。

ファイル
ファイル データのインポートに関しても、ファイル移行における業界リーダーであるDatadobi社との新たなパートナーシップを含め、いくつかの新しいオプションが導入されています。
Dellは、業界をリードするファイル マイグレーション ソフトウェアDobiMigrateを、すべての新しいPowerStoreアプライアンスにバンドルする予定です。これにより、複雑なファイル データを従来のDellストレージ アレイや他社のアレイからPowerStoreに移行するための非常にシンプルな方法を提供します。

世界最大級のITチームの多くが、移行プロジェクトにおいて既にDatadobiを利用しています。中堅 中小企業向けにも最適化されたソフトウェアです。ソフトウェアのライセンスとサポート サービスも無償で提供されます(導入規模は問いません)。

● Datadobiの基本的なソフトウェア サポートが含まれます。
● DobiMigrateは、移行を迅速、簡単、無停止におこないます。
● 結論 ファイルユーザーに対して、PowerStoreに移行するハードルを下げると同時に、移行を容易にします!

レプリケーションに関しては、ネイティブ ファイルネイティブvVolsネイティブ メトロ同期ブロック レプリケーションが追加されています。ブロック、vVols、ファイルなど、あらゆるワークロードをPowerStoreソリューション内で保護することができるようになりました。繰り返しになりますが、これらは100%ソフトウェアベースの機能であり、すべてのお客様に対して追加費用なしで提供されます。それでは新しいメトロ同期レプリケーションについて、もう少し詳しく見てみましょう。



ネイティブメトロ同期レプリケーション




PowerStoreの新しいネイティブなメトロ同期レプリケーションにより、お客様は追加の機器やソフトウェアを購入することなく、メトロ エリアの距離での可用性の高い共有ストレージ環境を構築することができます。アクティブ/アクティブ構成で、ホストはどちらのPowerStoreアプライアンスにも書き込むことができます。サイト間でストレッチされた「メトロ ボリューム」を作成し、ZERO RPO、RTO、DTOの要件をサポートします。


この機能は現在VMwareホストに対して有効で、自動フェイルオーバー機能はVMware HAを介して提供されます。

● メトロ レプリケーションは100%ソフトウェア ベースで、セットアップも非常に簡単です。わずか5クリック、つまり1分以内に設定することができます(接続されたアプライアンスがすでにそれぞれの設置場所で使用可能になっている場合)。
● 柔軟なトポロジーにより、均一な構成と非均一な構成の両方が可能です(均一:両方のアプライアンスにクロス接続されたホスト、非均一:1つのアプライアンスに接続されたホスト)。
● VMware ESXi環境における災害回避、サイト間のロード バランシング、データ/ワークロードの移行に最適です。

このリリースでは、PowerStoreに驚くほど多くの価値を詰め込んでいます。1PBeを超える容量とネイティブなメトロ シンク機能を、拡張性の高い2Uのアプライアンス1台で展開することが可能になりました。PowerStore 500を含む、異なるモデルが混在する環境もサポートします。



エンタープライズファイルサービス




ファイル レプリケーションについては既に述べましたが、これがいかに重要であるかということを強調しておきたいと思います。ファイル サーバーをご利用のお客様は、PowerStoreのネイティブなレプリケーションを利用することで、費用対効果に優れた方法で重要なワークロードを保護することができます。

● RPOポリシー ベース:レプリケーション ルールを持つ保護ポリシーがストレージ リソースに割り当てられたときに適用されます。
● 簡単な設定、簡単な管理:複数のストレージ リソースで同じ保護ポリシーを共有可能(一度作成すれば、複数回使用可能)
● 非同期レプリケーション:フェイルオーバー/フェイルバックはすべてPowerStoreによって処理されます。
● DRテスト ユースケースのサポート:フェイルオーバーを開始することなく、NASサーバーのクローンを作成し、DR環境を検証することができます。

さらに、PowerStoreでは、ファイル セキュリティも導入しています。
ファイル レベル リテンション(ファイル ロック)FLRは、ロックされたファイルの変更または削除を、指定された保存日まで、または必要な場合は永久に防ぎます。別名「Write Once, Read Many」(WORM)とも呼ばれます。
● 厳格なセキュリティやコンプライアンスを必要とするファイルのお客様には有効な機能です。 ● 柔軟な実装により、FLRエンタープライズ(FLR-E)モードとFLRコンプライアンス(FLR-C)モードの両方が使用でき、異なる程度のアクセスおよびロック制御を可能にします。FLR-Cは、特に連邦規制に準拠する必要のある企業向けで、SECルール17a-4(f)の要件に適合しています。

新しいCEPAサポートによるファイル監視 – サード パーティ アプリケーションを使用して、ランサムウェア攻撃を防止し、ファイル システムのアクティビティを監視できるようになりました。

● CEPAサポートにより、サードパーティ アプリケーションはPowerStore上でイベント ドリブンなアクションを取り、ユーザーアクセスを管理し、その他の分析ユースケースを行うことができます。
● また、ストレージをどこまで遡って復元するかを特定することで、お客様がサイバー攻撃からより迅速に回復できるよう支援します。
● Varonis、Stealthbits、DefendXなど、主要な監視ベンダーをサポートしています。

柔軟なスループット、強化された回復力:PowerStoreOS 3.0では、アプライアンスの利用可能なすべてのイーサネット ポートにファイルのサポートを拡張し、ユーザー定義のLACP(リンク アグリゲーション制御プロトコル)でボンディング(トランク)リンクグ ループを構成するオプションが搭載されています。

● 以前は、PowerStoreシステム ボンド(4ポートカードの最初の2ポートのみで利用可能)が、HA目的のリンク アグリゲーションに対応した唯一のインターフェースでした。

VMwareファイル ソリューション – 新しいNFSデータストア インテグレーション経由: VMwareに最適化された新しいPowerStoreファイルシステム
PowerStore Managerに “VMware File Systems “としてリストアップされます。
● VMwareのワークロードに対して、一般的なファイル システムよりも優れたパフォーマンスを発揮
● NFSのユースケースに関連するプラグインをサポート:VAAIおよびVSI
● VMDKレベルのスナップショット、ハードウェア アクセラレーションとコピーオフロード、高速クローン、予備領域レポートを含む拡張統計、その他多数
● AppSyncによるVMwareファイルシステムのサポート
● VMwareファイルシステムにおけるPowerStore VMの認識機能をサポート

ファイル インポートツール
PowerStoreOS 3.0では、他のプラットフォームにあるファイル システムをPowerStoreに移行する、より多くの方法が提供されます。
● VNXからファイルを移行するためのネイティブツール
● Datadobiのファイル移行ソフトウェア(DobiMigrate)が、すべての新しいPowerStoreアプライアンスに同梱

複雑なファイル データをDellのレガシー アレイや他社のアレイからPowerStoreに移行する簡単な方法をお客様に提供します。最小限の労力で迅速かつ正確な移行を可能にします。基本的なソフトウェア サポートは、Datadobiが提供する予定です。世界最大手のIT企業の多くが、すでにDatadobiを利用して移行プロジェクトを進めています。データ量の多少にかかわらず、ソフトウェアもサービスも無償のままです。

このように、お客様にPowerStoreをファイラーとして選んでいただきやすくなりました。また、移行するための簡単な方法も提供しています。



次回はPowerStoreOS3.0におけるVMwareとの親和性やサイバーセキュリティ強化について紹介します。

次の記事はこちら → Dell Technologies World 2022 – PowerStore 3.0の登場 ハイレベルの概要④



 

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