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– PowerStore 3.0の登場 ハイレベルの概要② |
前回の記事はこちら → Dell Technologies World 2022 – PowerStore 3.0の登場 ハイレベルの概要①
PowerStoreOS 3.0ソフトウェア駆動型で継続的な最新ストレージの、次の段階をご紹介します。 最新のソフトウェア アップグレードであるPowerStoreOS 3.0は、120以上の新機能を提供するということで大きな話題となっています。 また、ハードウェア プラットフォームの刷新も発表しており、これには以下が含まれます。 ● 新しいコントローラー ● NVMe対応の拡張エンクロージャー ● 高速100Gbネットワークのサポート これらの機能強化により、お客様にもたらされるメリットは、 ● ワークロードのパフォーマンスを向上 ● 制限のないイノベーションを享受 ● 既存のプラットフォームを最新アーキテクチャーに更新 となります。 PowerStore 体験「継続的に最新でありつづける」PowerStore体験がここにあります。ここからはお客様に新しくもたらされるベネフィットについて話題を移します。 Dellは、お客様がより早くビジネス成果を得られるよう、次のような支援を行っています。 ● 性能の大幅な向上 ● 拡張性の向上 ● 包括的なNVMeエコシステム(詳細は後述) Dellは、お客様による独自のエンタープライズ ブレークスルーができるように継続的に開発を行っています。 PowerStoreは、以下のような多様な分野で、より多くのエンタープライズ向け機能を提供し、その深さと成熟度を高めています。 ● データモビリティと保護 ● 高度なファイル サービス ● VMwareを含むエコシステムの統合 ● より深いサイバー セキュリティ そして最後に、Dellは、お客様が自信を持って変化を受け入れることができるよう支援します。 このリリースは、時間が経過しても常に最新のストレージを提供し続けるというPowerStoreの設計思想を証明するものです。Dell独自のAnytime Upgradeプログラムにより、お客様が不必要なコストを掛けることなくソリューション全体を最新化できることをご説明します。 それではご説明します。 パフォーマンスと拡張性の大幅な向上まず、パフォーマンスと拡張性から説明します。性能面では、非常に良いお知らせがあります。 事前検証では、混合ワークロードのIOPSが最大50%向上していることが確認できました。書き込み速度は最大70%向上という驚異的な伸びを示しました。また、VMwareのセクションで後述するコピー動作では、最大10倍もの高速化が確認されています。 この結果は、新しいソフトウェアと今回の第2世代ハードウェアの機能強化の組み合わせで可能となりましたが、ここで伝えたいのは、ハードウェアとソフトウェアの両方の観点でパフォーマンスが大きく向上したということです。お客様のワークロードには実際どのような効果があると想像できますか? そして、最大容量も拡大しました。OS 3.0以前のPowerStoreは、1クラスターあたり最大11PB強の実効容量でした。これはすでに膨大なデータ量ですが、今回のリリースではさらに66%増の18PBまで拡張できるようになりました。 PowerStoreOS 3.0は、アプライアンスあたり最大8倍のボリュームをサポートし、大規模なシステムを持つ企業にとって、より魅力的なプラットフォームとなっています。 NVMeエコシステムそして、その他のパフォーマンス関連のニュースとして、低レイテンシーが特長のNVMeテクノロジーを、より有効活用するための新機能をいくつかご紹介します。PowerStoreは当初からNVMe開発の最前線に立っており、今後もNVMeの採用を強く推進していきます。 まず、NVMe対応の拡張エンクロージャーをご紹介します。2020年にPowerStoreが発売された際、ベースのシャーシは既にNVMeドライブに対応していましたが、拡張エンクロージャーはSASドライブを搭載していました。今回発表の新しいモデルでは、アプライアンスから拡張エンクロージャーに至るまで、同じNVMeドライブを搭載できるため、性能だけでなく、発注やスペアリングなどの簡便性もよくなります。 新しいNVMe拡張エンクロージャー● PowerStore 500を含む、すべてのPowerStoreモデルで使用可能です。 ● 3.0へのアップグレードにより、500モデルは、他のすべてのモデルと同様に、スケールアウトに加えて、スケールアップも可能となります。 注:Gen 1モデルで新しいNVMe拡張エンクロージャーをサポートするサービス パックが今後リリースされる予定です。 ● 拡張エンクロージャーは、SASまたはNVMeのいずれかに統一する必要があります。 ● 導入は簡単です。他のPowerStoreの拡張と同様に、自動的に検知され、プラグ アンド プレイで使用できます。新しいドライブは、既存のストレージ ポリシー、冗長性/スペアリング スキームなどと統合され、すべて自動的に設定されます。 ● NVMeドライブのサポートは、1.92TB、3.84TB、7.68TB、15.36TBから選ぶことができ、メイン エンクロージャーと同じドライブとなります。 - 15TBのドライブは、SASドライブの2倍の容量であり、クラスター最大18PBe以上の大容量となります。 ● NVMeエンクロージャーは、SASエンクロージャーよりもドライブ スロットが1つ少なく、24スロットであることに注意してください。それでも1筐体あたり90%以上の容量アップになります。 - DellのNVMeドライブは、SASドライブと同じ容量単価なので、NVMeドライブを選択しても決してコスト高にはなりません。 ● 新しい2ポート100GbE IOモジュール(アプライアンスあたり4ポート)により、お客様はNVMe/TCPネットワークに接続し、標準的なiSCSIやファイルプロトコルを実行したりすることができます。 ● 従来の25Gbソリューションと同様に、100Gb NVMe/TCPはDellのSmartFabric Storage Servicesソフトウェア(SFSS)が利用可能となっています。 - SFSSは、ホストからネットワーク、ストレージまで、NVMe/TCPインフラの展開を自動化する業界初のソフトウェア ツールです。 - これにより、ソリューションの導入から運用まで非常に簡単に行うことができます。 vVols-over-NVMe機能のリリース● これを実現したのは、VMwareとの長年のデザイン パートナーシップによるものです。 ● 以前は、vVolsを実行するには標準的なFCまたはiSCSIを使用する必要がありました。 ● vVolsのワークロードは、エンドツーエンドNVMeの低レイテンシーの利点を享受できるようになりました。 この新機能は、NVMe/FC、NVMe/TCP、そして新しいvVols機能を含むDellのNVMeネットワーキングのラインアップを充実させ、すべてのケースでPowerPathマルチ パスをサポートし、アプリケーションの可用性とパフォーマンスの一貫性を実現します。 NVMe/TCPネットワークがCAPEXにもたらすメリットなぜ、新しい 100Gb NVMe/TCP を利用したほうが良いのでしょうか?理由はいくつかありますが、ここではネットワークの CAPEX に着目してみましょう。 上記グラフは、NVMe/TCP のパフォーマンスとコストを標準的なファイバーチャネルと比較したものです。この数値は、PowerStoreをご紹介するにあたっての「参考となる値」であり、実際はPowerStore外の要因に影響されます。たとえばネットワーク パフォーマンス、ポートあたりのホストやスイッチなどのコストをもとに社内検証した結果です。もちろん構成によって異なりますので留意してください。よって、この数値はPowerStoreがアクセス可能なネットワークの一般的な特性として捉えてください。 上記のグラフをご覧いただくとおわかりになると思いますが、25Gb NVMe/TCP はFC に代わるコスト効率の高いブロックであり、FC同様のパフォーマンスをより安価なコストで提供します(ポートあたり)。100Gb では、状況はさらに良くなります。100Gb NVMe/TCP ネットワークは、FC よりも最大で 73% 高速で、ポートあたりのコストは 50% 低くなります。もちろん、FC がすぐになくなるわけではありませんし、FC には、顧客が引き続き評価する多くの利点があります。しかし、これまでFCに投資してこなかった人々にとっては、NVMe/TCPは非常に現実的な選択肢となっています。特に、DellがSmartFabricでエンドツーエンドの自動化を実現したことで、その優位性はさらに高まったと言えます。 次回はPowerStoreOS3.0におけるデータモビリティオプションをご紹介します。 次の記事はこちら → Dell Technologies World 2022 – PowerStore 3.0の登場 ハイレベルの概要③ |
タグ: PowerStore, Storage, ストレージ